ベイサイド本牧スポーツアカデミー/子育て環境の激変と運動能力

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目次

中学校部活動廃止による地域移行へ

スポーツ庁・文化庁にて学校部活動改革が行われます。まずは週末の活動が無くなり、順次平日も無くなる計画です。(詳細は下記参照)

出典:スポーツ庁

スポーツ人材の育成・確保について

スポーツ庁関連
運動部活動の地域移行に関する検討会議(第2回) 議事録
運動部活動の地域移行に関する検討会議(第1回)配布資料

移行の背景

教員の働き方改革(労働時間等)の一環
少子化(本来は余り理由にならない)
やりすぎによる怪我の予防

この中で注目は『やりすぎによる怪我予防』を理由に挙げてるデータサイエンスからの指摘

運動部所属で怪我等をした生徒が病院で診察
医師が患者へ活動時間等ヒヤリング
ヒヤリング結果から活動(練習量)時間を算出

このこの時点で医学的根拠に乏しい理由

怪我・障害を負った事実の結果ではあるが、なぜ怪我をしたかの根本原因を分析しないまま、結果の数値だけで時間制限を都合よくこじつけ、先生方の労働時間を決めている。即ち児童・生徒の活動時間を無理やり大人が制限している。

データサイエンスの世界で言えば、偏ったデータで統計結果を出しているに過ぎずその統計データの信用度は低い。
悪いデータは悪い結果しかでない。当たり前の結果である。
そんなデータを信用力があると信じられてる行政・医師等が出せば信用してしまう人達も多数存在する。情報を取捨選択できる知識等も持つべきだが、大半は情報量で脳内が満たされることにもなりちょっと現実的に厳しい。ましては児童・生徒の場合はほぼ自分で勉強や確認するようなレベルではない発達段階なのだから。
実際、同じ練習量でも個人差はあるが故障に至る人もいない事実もある。この前提条件としては、それ迄の運動習慣や基礎的な運動能力或いはより適切な体の使い方を習得出来ていることにもなる。

因みに私ならランダムフォレスト(決定木)(学習アルゴリズム)を用いる可能性が高いだろう。
が、そもそも科学的にトレーニングすれば児童・生徒レベル(基礎的な運動能力習得段階)でも十分過ぎる程の育成は可能である。下手に大人が介在して指導すると選手は育たない。子供が外遊びを週に20時間以上やったとしても本来は問題無いレベルであり、実際、大正・昭和時代の子供達は現代っ子より2~4倍以上体を動かして育っている。いわば人生の健康寿命の貯金を手に入れてる状態(現代は医療技術の向上等で寿命が延びている)。

確かに練習のやりすぎは問題であり故障の原因となる。
筋トレをしすぎると筋肉痛になるのと同様に一つの動きで一つの箇所に集中して負荷をかければ故障の原因にもなるのは明らかである。こんなことは小学生でも経験上分かるレベル。
要するに指導側のレベルが低すぎ、科学的根拠もないまま経験則等で指導することにより悲劇の始まりである。
欧米では学術的なスキル(知識)を有してる指導者が指導に当たっているが、日本はまだまだレベルが低い状態。

子供の運動と子育てについて

メリット

・学力が効率的に身に付く
・健康的(医療費小)
・思考力が醸成
・判断力が醸成
・発達系神経の成長が醸成
・対人関係スキル向上
・持続力が身に付く
・自己肯定感の醸成
などなど

デメリット

・うつ病
・肥満
・病気ガチ(医療費大)
・対人関係スキル向上が遅い
・持久力が無い
・思考力が弱い
・判断力が弱い
・発達系神経の成長が遅い
・学力が効率的に身に付かない
などなど

上述のグラフを見ても分る通り、身長・体重は増えているが、運動能力は反比例な状態。

昨今のコロナ禍で外出が思うようにできず、うつ病やコミュニケーション不足による行動意欲の減少(社会に属する欲求)他、痛ましい報道があります。

スポーツ庁が毎年調査結果を発表していますので、大人の方は是非確認することをおススメします。

あなたが育った時代と違ってきていることがよく分かると思います。

スポーツ庁の調査結果はこちらから⇒ スポーツ庁 統計情報

おすすめ子育て(発達心理学や様々なデータからも推奨されてる方法)


●小学校3年生位迄:外遊び8、勉強2(公文式、算盤等など、本を読む習慣を未就学児からつけさせておく)

●小学校5年生(10歳位から):勉強(受験対策)発達心理学の観点や、有名塾講師や教育のプロが力説してます!)

 でも最近は受験戦争で年々受験対策が前倒しになってきています。教育改革 英語教育、プログラミング教育等など様々なものが親御さん世代と変わってきているのも事実!そしてこれを提供する先生方も大変です。
でも変わらないのは子供の成長には遊び!とりわけ体を動かす事が何より生きる上で必要です。

興味を持ったものに(超)集中して、取り組む姿勢はとても素晴らしく、大人になってからでも影響が出ます。人間は体を動かす前提で創られているので出来る限り、体を動かす遊びを多く取り入れてみて下さい。

どうしてそうした方が良いのか?
スポーツスクール等のホームページ等に遊びを取り入れ、楽しそうな活動内容がUPされています!これは、(発達)心理学や運動能力、とりわけ脳の発達によるところがとても大きいのが理由の一つでもあります。
20~30年或いは40年も前の指導方法とは全く違っています。

現状とリスク

・ゲームや動画視聴が長い程、思考力等が外遊びをしている子供より弱い傾向

・外遊びする機会が減り相対的に運動量が減る
 公園での禁止事項が多い(安全面では理解出来るが、代替手段を大人が用意しない
・子供(立場の弱い人)に制限を掛ける社会的リスク
・運動をしないことでの脳内ストレス過多になる
 ⇒健康障害、感情コントール発達遅延、疲労感等など
 (健全な成長を妨げることを大人が作ってしまっている)
・ボランティア運営の指導者(お子さんのお父さんなど)も残念ながら指導のプロではない
※東洋新聞オンラインでも深刻な【子供の野球離れ】大人が引き起こす事情!

学童野球に必要なのは”大人の指導”ではない:野球をして欲しいといったものではないのですが、医学的にも運動は推奨されている。後はゲームばかりだと本当に依存症になりかねない!恐らく隠れ依存症の割合もかなりある気がする。)
・少し動いたら疲れた、運動が苦手、虚弱体質、仲間・友達と一緒に何かに夢中になり達成した経験が少ない。

現在、学校部活動改革も推進されてる背景に先生方の部活動指導に対するアンケート結果によると、半数以上が部活指導がストレスとなっているとのこと。勿論、指導をやりがいとしてる全国の先生方も多数いますが絶対数が少なすぎる。
部活動の指導育成方針は『生徒自らが主体的に活動する事』、先生は極論何も指導しなくてよい。
だが、先生方は人を育てる教育者の立場でもあり担当部活の指導が出来ない(技術的に)のはとてもストレスと感じている。
ストレスがある中、指導に当たるとどうなるのか?
必ず表面に出てしまい、生物学的に弱者へと向かってしまう確率が高く、アンガーマネジメントや課題の分離等が出来ず生徒に暴言や暴行を加えてしまう要因にも成り得る。(欧米等は専門人材が担う)

詳細は【文化部活動の実態把握に関する調査 文化庁より】

現状、子供達の運動量は40年、50年以上前と比べてかなり少ないので、相対的に運動能力は低下傾向。
NHK:スポーツ庁 体力・運動能力調査 全国平均値 男子は調査開始以降最低

そして、紹介させて頂いた世界最強コーチ達と日本の指導者(部活の顧問、スポーツクラブのインストラクター・コーチ)達と何が違うのか?
よく言われているのは根性論、学術的ではない独自性の文化(過去の経験:過去受けた指導に改善を加えたもの)、そして一般社会でもよく言われる”心理的安全性”が担保されていない環境。自由にモノが言えない環境(風土)。こういった状態ではinnovationは愚か、より波風立てないよう、周りに迷惑を掛けないよう、黙っていた方が楽だし、得だと心理的に働くリスクになる。
※一般的に文化を変えるには3世代必要と言われているので、そのあたりも影響してそうな気もします。
ただ、最近世の中をよく見ると、日本でもようやくアマチュア含めレベルが上がってきている状況ではある。
正に文化が変わるのは3世代という時系列が徐々に該当してきているのか!

改善要因考察
☑海外から良い取り組み事例(知識)を導入
☑日本文化の良いところをMIX
☑若い世代の指導者はSNS等を活用し良い事例紹介を行い、他も真似るようになった

ですが、まだまだ一般的ではないのも実情です。
そして、SNS上で見られる動画もどれも似たようなものばかりで、何を信じて取入れれば一番効果的なのかは一般の保護者や生徒(子供)では全く分からないと思います。むしろそれこそがリスクそのものになる可能性があります。

運動不足は様々なリスクを伴います。学校の体育の授業では本当に最低限の運動機会を提供しているだけです。
家庭や公園等でもできる簡単な運動取組カードをご用意しましたで、是非ご自身の健康とパフォーマンス向上にお役に立ててください。やるかやならないかはあなた次第ですが、やらないリスクの方が高いことは学問として認識して生活を送って下さい。

各種運動データ

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