第3話「“便利すぎる食”が体をむしばむ?」超加工食品のワナ

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本記事は、管理栄養士 佐々木氏(大学内の学生食堂で日々、若者の健康と向き合いながら栄養マネジメント・調理実践を行う現場の専門家)の監修のもと、信頼できる最新研究と実生活に根ざした視点を交えてお届けします。


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目次

🍪 超加工食品とは?

冷凍ピザ、菓子パン、カップラーメン、チルドハンバーグ──これらはすべて「超加工食品(Ultra-Processed Foods: UPFs)」に分類されます。
定義上、添加物・香料・人工甘味料などを多用し、食品としての原型を失った工業製品的な食べ物が該当します。

2023年の複数の大規模コホート研究では、UPFの摂取量が多いほどがん(特に結腸がん、乳がん、前立腺がん)の発症率が有意に上昇することが報告されています。


🔬 なぜ、がんリスクが高まるのか?

UPFに含まれる成分が健康に与える影響は、以下のように指摘されています。

  • 人工甘味料・香料:腸内環境を乱し、慢性炎症やインスリン抵抗性に影響
  • 乳化剤・安定剤:腸粘膜を破壊し、リーキーガット症候群を誘発
  • 高温調理+油脂+糖質:AGEs(終末糖化産物)を生み出し細胞老化を促進

📈 日本人の食卓にも“侵入”している?

日本のコンビニ・冷凍食品市場は世界屈指の規模を誇ります。
毎日のおにぎりやカップ麺、お惣菜は「和風」に見えても、その実、多くが超加工食品に該当します。

米国でもUPFのリスクが報道され始め、若年層を中心に摂取量を意識的に減らす流れが出ています。
しかし、日本では「健康そうに見える加工品」が多く、視覚的に“ヘルシー”であるがゆえに、判断がつきにくいという課題があります。


🧠 今からできる!UPFとの上手な付き合い方

  • ✅ 原材料名の「読めない添加物」が3つ以上ある食品は避ける
  • ✅ 自炊を増やし、冷凍・缶詰は“素材型”を選ぶ
  • ✅ 加工食品は「目的限定」で選ぶ(非常食、出張時など)

超加工食品を完全に排除するのは現実的ではありません。

“知識を持ち、使いどころを選ぶ”ことが現代人の健康スキルです。


🔔 次回予告:「砂糖の正体──あなたの“食欲”は操られている」

第4話では、精製された砂糖が脳・血糖・依存に与える影響を取り上げます。ダイエットではなく、“脳を守る”という視点で砂糖の真実に迫ります。

👉 第4話はこちらから


📚 参考文献・データソース


この記事は、管理栄養士 佐々木氏(大学内の食堂にて、日々学生たちの健康を支える献立作成と調理実務を担う現場の栄養専門家)監修のもと執筆されています。

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